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【号外】過去10年の映画業界における全世界興行収入・国内洋画・邦画需要分布図

【号外】過去10年の映画業界における全世界興行収入・国内洋画・邦画需要分布図

過去10年(2009年~2018年にかけて)の映画業界における全世界興行収入・国内洋画・邦画需要分布図などをまとめてみました。各年代別での全世界年間興行収入ランキングTOP20、日本の洋画年間興行収入ランキングTOP10も用意しましたので合わせてご覧ください。記事下にリンクが貼ってあります。

全世界興行収入の上昇

今から11年前の2008年、全世界興行収入10億ドルを超えていた作品は「タイタニック」「ダークナイト」の2作品だけでした。「タイタニック」は世界中で大ヒットした印象を受けますが、日本における「ダークナイト」は、興行収入16億円とヒットしたとは言えませんでした。そのため日本では当時全世界で歴代2位の興行収入となっているという印象もあまり受けませんでした。今考えれば、この辺りから日本と世界の差が見え隠れし始めてるような気もします。

そして2019年。「ダークナイト」は現在歴代39位です。つまり10億ドル以上稼いだ映画がこの11年で37作品も誕生したことになります。

参考までに年代別興行収入ランキング上位10作品の合計興行収入を表にしてみました。

上位10作品の合計10億ドル超え作品
20099569.6アバター(27.7億ドル)
20107585.9トイ・ストーリー3(10.6億ドル)、アリス・イン・ワンダーランド(10.2億ドル)
20117922.3ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(13.2億ドル)、トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(11.1億ドル)、パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉(10.3億ドル)
20129263.5アベンジャーズ(15.1億ドル)、007 スカイフォール(11億ドル)、ダークナイト ライジング(10.8億ドル)、ホビット 思いがけない冒険(10.2億ドル)
20138854.2アナと雪の女王(12.7億ドル)、アイアンマン3(12.1億ドル)
20147906.6トランスフォーマー/ロストエイジ(10.8億ドル)
201511525.3スター・ウォーズ/フォースの覚醒(20.6億ドル)、ジュラシック・ワールド(16.7億ドル)、ワイルド・スピード SKY MISSION(15.1億ドル)、アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(14億ドル)、ミニオンズ(11.5億ドル)
20169321.4シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(11.5億ドル)、ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(10.5億ドル)、ファインディング・ドリー(10.2億ドル)、ズートピア(10.2億ドル)
201710119スター・ウォーズ/最後のジェダイ(13.2億ドル)、美女と野獣(12.6億ドル)、ワイルド・スピード ICE BREAK(12.3億ドル)、怪盗グルーのミニオン大脱走(10.3億ドル)
201811077.3アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(20.4億ドル)、ブラックパンサー(13.4億ドル)、ジュラシック・ワールド/炎の王国(13億ドル)、インクレディブル・ファミリー(12.4億ドル)、アクアマン(11.4億ドル)

年を跨いでヒットした作品もあるためこれら以外にも興行収入10億ドルを突破している作品はありますが、配給元を見てみるとディズニー、ユニバーサル・スタジオがそのほとんどを占めています。近年の傾向を見ると10億ドル超えないとヒットじゃないと錯覚してしまうほどにヒット作が乱発されている状態です。

2008年の時点で歴代トップ10には、1996年公開の「インデペンデンス・デイ」や、「E.T.」「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」などもランクインしていましたがはるか遠くに消えてしまっています。

世界で見ると映画業界の盛り上がりは最高潮と言ってもいいかもしれません。そしてもっと稼いでもっと予算をつぎ込んで未知の映像領域に挑んでほしいですね。

日本における洋画・邦画需要

1950年代~1960年代にかけての映画は、全体の配給収入のうち約20%~30%程度が洋画でほとんどが邦画中心となっていました。

しかし1970年代に入ると洋画シェア率が40%を超え始め、配給収入で洋画シェア率が邦画シェア率を初めて抜いたのは1975年。この年洋画シェア率は初めて50%を超え55.6%となりました。

1975年日本での配給収入1位となったのは、「タワーリング・インフェルノ」で36億円。続く2位は「大地震」と上位2作がパニック映画となり、3位には「エマニエル夫人」が配給収入15億円でランクインします。

その後の映画業界は洋画シェア率が少しずつ伸び始め、1993年にはシェア率60%を超え、2002年には70%を超えますが、今現在70%を超えた年は2002年のみ。

2002年に何があったの?と言えば、あの大ヒットシリーズ「ハリー・ポッター」の第1作目「ハリー・ポッターと賢者の石」が公開され興行収入200億円超えを果たし大ヒットした年なんです。他にも「モンスターズ・インク」「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」「ロード・オブ・ザ・リング」「スパイダーマン」など洋画のヒットラッシュとなった年でもあります。

洋画シェア率優勢だったのは1986年から2005年まで19年に渡り続きますが、2006年には邦画シェア率が53.6%と久しぶりの邦画シェア優勢に。しかしこの年の年間トップの興行収入となったのは、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」でした。

大きなヒットというよりも作品数で需要が伸びた形になっているんです。年間興行収入ランキング上位10作品のほとんどは洋画が占めていましたが、この年は5作品の邦画がランクインしています。

洋画はその後のシェア率が少しずつ減少していき、近年では30%台にまで落ち込んでいます。

以下のグラフは洋画・邦画別の2009年から2018年にかけての10年間における、年間興行収入上位10作品の興行収入の合計と、洋画・邦画全体の興行収入を比較したグラフです。

グラフ

上位10計(洋)全体(洋)上位10計(邦)全体(邦)
2009406.3887.26384.31173.09
2010604.21025.21520.71182.17
2011448.4816.66355.6995.31
2012290.4670.09458.91281.81
2013360.7765.52453.81176.85
2014503.2863.19495.21207.15
2015508.3967.52421.71203.67
2016471.1869684.91486.08
20176141030.89362.21254.83
2018556.11004.82473.61220.29

・上位10計(洋)…日本における洋画興行収入上位10作品の合計(億円) ・上位10計(邦)…日本における邦画興行収入上位10作品の合計(億円)

ご覧頂くとわかりますが、上位10作品に絞った興行収入のグラフになると、ほぼ洋画の方がグラフも高い位置にいますが、全体で見ると圧倒的に邦画シェアが高いことがわかります。グラフでピークをつけている2016年には「君の名は。」が公開された年です。

このグラフから総合的に考えると、洋画を見る人が減ったというよりも、邦画の作品数の増加が大きいと見るのが妥当かもしれません。

日本における洋画・邦画のソノサキ

そう単純にはいかないかもしれませんが、映画がヒットすることで次の作品に予算を多くつぎ込めるのであれば、どんどんヒットを連発してほしい。というのがあります。

私の場合は完全に洋画派のため、もっと多くの洋画を日本でも公開してほしいですね。もし興行収入10億円が狙えない作品は日本で公開しないというような暗黙のルールのようなものがあるのなら難しい話かもしれませんが…。

またSNSなどを見る限りの印象だと、全世界興行収入が10億ドル突破などのニュースはあまり日本で関心が示されてないように思います。関心を持つかどうかはそれぞれありますが、海外と日本の温度差が見え隠れするのも複雑ですが、海外で盛り上がるほど日本ではヒットしずらいのではないかとさえ思えます。

面白い作品は多数ありますが、それが日本で公開された時の興行収入として現れていないのが目に見えてわかるので、思ったほど観てる人は少ないんだなという印象を受けます。2019年で言うと、「バンブルビー」「スパイダーマン スパイダーバース」は日本で10億円いってないみたいなので、映画館で観たい洋画好きのコアなファンは年々減っていっているのかもしれません。特に「バンブルビー」は色んな所で宣伝に力を入れてる印象だったので、外しちゃったんじゃないでしょうか。おもしろいのに。

過去10年の全世界年間興行収入・日本の洋画年間興行収入ランキング

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