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【映画】TIME/タイムのあらすじと評価の分かれる理由をおすすめ10選と共に解説

【映画】TIME/タイムのあらすじと評価の分かれる理由をおすすめ10選と共に解説

今回ご紹介するのは、2011年に公開され、ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・サイフリッドが出演したSFスリラー映画「TIME/タイム(原題: In Time)」

「TIME/タイム」は舞台設定の評価が高く、ストーリーを聞いただけで「1度で良いから見てみたい」と思える作品で是非おすすめしたいんですが、日本では公開されてもさほど話題にはなりませんでしたので、知らない人も多いと思います。

ストーリーが斬新で面白そうな場合、実際見てみるとそうでもなかったものもたくさんありますが、「TIME/タイム」は割と納得できるんじゃないかと思います。

しかし映画評論サイトなどでは総合的な評価は高いわけではなく分かれるようですので、まだ見た事の無い方のために「TIME/タイム」の簡単あらすじと評価の分かれる理由を10個のおすすめレビューと共にご紹介いたします。

まずはあらすじから。

※あらすじやこれからご紹介するおすすめポイントは、ネタバレを含んでいますので、もしまだ見たことがない方でネタバレを気にされる方は、是非映画を見終わってからご覧ください。

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TIME/タイムのあらすじ

2169年、人類は遺伝子操作によって25歳の誕生日を迎えてから以後老化しない体を手に入れます。

しかしこの影響による人口過多を防ぐため、時間が通貨となり、人々は生まれた時に左腕にボディ・クロックと呼ばれるデジタル時計が埋め込まれ、25歳になると起動し始め、その時計表示が0になると死んでしまいます。

働いたり、ギャンブルなどで収入を得られれば通貨ではなくそれに見合った時間が付与されます。人同士でお互いの腕を掴むことで時間を分け与えることもできます。

つまり富裕層は時間が豊富にあり25歳のまま何百年も生き続けられ、貧困層は毎日死の恐怖と隣り合わせで生活しているわけです。

この物語の主人公ウィル・サラスは、オハイオ州にある貧しい製造地域デイトンという街で暮らす青年。

ある日知人に会うためバーへ訪れると、時間を持て余した富裕層ヘンリー・ハミルトンが酔っ払いながら富裕層であることをアピールしていました。そんなヘンリーはマフィア集団に絡まれ、見逃せないウィルはやむなく救い出します。

2人で倉庫へ逃げ込み、少し会話をしながら朝になるまで寝てしまっていました。

目が覚めるとウィルは117年という膨大な時間が腕に表示され、時間を与えたヘンリーは自殺。

次の日、ウィルと待ち合わせていた母親が仕事帰り、バスが値上げされてしまったことで乗れず、帰宅するまでの時間を持っていなかったせいで猛ダッシュで走ります。

全力で走ってくる母親を見つけたウィルは母親のもとへ走るも間に合わずタイムアウトとなり、死んでしまいます。

ウィルは不平等な仕組みを作った富裕層への復讐を誓い、デイトンを出て富裕層のいるゾーンへ向かいました。

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簡単ではありますが、主人公が行動を起こすまでのきっかけとなったあらすじを説明させて頂きました。

それでは続いて、TIME/タイムの評価が分かれる理由をおすすめ10選と共に徹底解説いたします。

TIME/タイムの評価が分かれる理由をおすすめ10選と共に解説

おすすめ① 時間が通貨「タイム・イズ・マネー」を具現化した世界観

あらすじでも触れましたが、「TIME/タイム」の舞台は2169年と近未来。

人類は遺伝子操作で25歳から年を取らなくなることが可能になります。

この世に生を受けたら腕にボディ・クロックと呼ばれるデジタル時計を埋め込まれ、25歳になったら動き出す仕組みです。

ボディ・クロック

上図のように時計がカウントされる仕組みが腕に埋め込まれて、働いたら通貨ではなく時間をもらい、衣食住は時間を支払って生活をします。

ボディ・クロックが0になれば死んじゃいますし、自分の腕を上にして相手の腕をつかめば相手の持っている時間を奪い取ることができるので、貧しい製造地域デイトン街で暮らす主人公、ジャスティン・ティンバーレイク演じるウィル・サラスを含め人々は、安月給で必死に生きてます。

ウィル・サラス

タイム・イズ・マネー(時は金なり)という言葉がありますが、この映画は言葉を具現化した映画ではないかと思います。この舞台設定こそが高評価としている人も多い部分です。

おすすめ② 時がある人ほど大富豪

「時間」が通貨となる世界である以上、「お金がない人=時間を持っていない人」「お金がある人=時間を持っている人」という考え方になります。

さらに25歳以上年を取らないわけですから、富裕層は25歳のまま長生きできて、寿命という概念もありません。

おすすめ③ ウィルが一夜にして大富豪に

ウィルは時間を奪うことで生活をしているマフィア集団から富裕層ヘンリー・ハミルトンと名乗る男を助け、ヘンリーは自分の時間をすべてウィルが眠っている間に与え、「与えた時間を有効に使え」を残して自殺してしまいます。

与えられた時間は117年。

無理やりお金に換算すると、1日働いて24時間もらっていましたので、 1日の日給を10,000円と仮定し、閏年は除外して117年を日数で計算すると42705日。

つまり4億2705万円もらったことになります。

大金を得てウィルが何を思いどう行動するのか。

1夜にして大富豪になるような設定の作品はたくさんあると思いますが、通貨がお金ではないという舞台設定がこの映画だけができる結末を用意できる、と考えるとそれだけでもどう終わるのか楽しみになります。

おすすめ④ ヘンリーにとっての時(TIME/タイム)の価値とは?

ヘンリー・ハミルトン

自殺したヘンリーは年齢にして105歳。

25歳のまま時を持て余すことで生き続けなければならないことに苦痛を感じていました。

この映画の核とも言えるテーマ「人は永遠に生きるべきか」

時間に価値を与えることでこのテーマを深く掘り下げているようにも感じます。

おすすめ⑤ 貧困層にとっての時(TIME/タイム)の価値とは?

不平等な社会の本質を「通貨」という単位を変えているだけで、現代における格差が垣間見える点も映画をおもしろくしているポイントのひとつです。

おそらく国単位、地域単位、会社単位などどのような社会でもお金を持つ人、持たない人には極端な差が生じます。

そして「TIME/タイム」の場合は、時間の奪い合い、貧困層から時間を奪う事で富裕層が生き続ける仕組み。

物価は上がり続け、貧困層は24時間を生き抜くのが精いっぱい。

しかしその仕組みを理解している人はいなく、ウィルも当然知りませんでした。

すべては時間を与えてくれたヘンリーがその実状を話すまでは…。

そしてあらすじにもある通り母親が亡くなってしまったのをきっかけとして富裕層が住む街へ行く事にします。

※本来富裕層が住む街へは約1年分の時間を必要とする有料道路を通らないといけないので、今まで一度も行った事はありませんでした。

おすすめ⑥ シルヴィアにとっての時(TIME/タイム)の価値とは?

富裕層は、時間がある事が当たり前なので、走ったりしません。

一方で貧困層は1分1秒が命取りとなるので、走る事もしばしば。

富裕層の中でつい癖で走ってしまったウィルを見て気にかける一人の女性が、アマンダ・サイフリッド演じる富裕層フィリップ・ワイズの娘、シルヴィア・ワイス。

シルヴィア・ワイス

常にボディーガードのいる生活をしているシルヴィアは、実は刺激を求めてる典型的なお嬢様育ちの女性。

ウィルはタイムキーパーと呼ばれる時の管理人に、ヘンリーから時間を奪ったものとして追いかけてきます。その際にシルヴィアを人質にとって逃亡するんですが、その際にマフィア集団に出くわしてしまい、時間を奪われてしまいます。

残り約20分ほどしかないシルヴィアは、こんなにギリギリになってしまったことがないため焦り、テンパり、動揺します。

一方のウィルは慣れっこなので、至って冷静です。

富裕層にとって当たり前にある時間が突然無くなってしまうと冷静でいられないんですね。

現実に例えるとお嬢様育ちの女性がいきなり大貧乏になってしまうようなものです。

おすすめ⑦ フィリップにとっての時(TIME/タイム)の価値とは?

フィリップ・ワイズ

フィリップ・ワイズは大富豪の中の大富豪で、100万年分の時間を金庫にしまっています。

先ほどの計算と同じ方法で算出すると、3650億円分、お金持ちですね。

しかしそれでもギャンブルに大金をかけるわけでもなく慎重派。それなりに年齢を重ねてるが故なのでしょうか。

おすすめ⑧ 設定の効果から評価もそこそこ高い

「TIME/タイム」は作りこまれた設定ではありますが海外では評価も分かれています。

CinemaScoreの調査によると、平均的な「TIME/タイム」鑑賞者の評価はA +からFのスケールで「Bマイナス」であったと報告されています。

映画評論家によるレビューを一か所にまとめたウェブサイトRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では、163人の批評家のうち36%が、肯定的な評価を与え、平均評点は10点中5.2点であったと報告しています。

一方で映画評論家のRoger Ebert(ロジャー・イーバート)は、「前提はまったく興味深い」と指摘したが、「この映画の多くは標準的な要素から組み立てられている」と指摘しており、設定の中でも内容は一般的だと感じる人もいるかもしれません。

おすすめ⑨ 主人公は自分が富裕層になりたいわけではない

「TIME/タイム」は主人公が富裕層から時間を奪って自分自身が大富豪になろうとするわけではなく、強盗を繰り返して時間を得るも、それらはすべて貧困層で分け与えています。

決して自分が富裕層になりたいわけではないのが、ヒーロー作品や革命家が主人公の映画を見ているようにも思えます。

自分が富裕層になりたいだけだったら、所詮奪い合いだという根拠を覆す事も出来ませんからね。

おすすめ⑩ レイモンドがもったいない

レイモンド・レオン

タイムキーパー、レイモンド・レオンは時を守ると言いウィルを捕まえようと必死。

しかしレイモンドも所詮は安月給。毎日車に設置されている装置を腕に当てて日当をもらっている公務員のような立ち位置。

このレイモンド、キャラクターの動かし方ひとつでもっとおもしろい映画になったんじゃないかと思っています。なので非常に勿体ない。

淡々と追いかけ続けるには「ウィルがヘンリーから時間を奪った」という理由よりも深く掘り下げてほしかったですね~。

まとめと感想

最後にはウィルとシルヴィアは色々あって泥棒になるんですが、ウィルよりもシルヴィアのほうが似合ってるのがおもしろいですね。

作品としては、舞台設定がしっかりし過ぎてるが故に・・・という方も多いかもしれませんが、それだけでも十分楽しめます。

「TIME/タイム」は以前、Netflixで見る事が出来たのですが、現在はAmazon Primeだけのようです。

もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。