シーズン打ち切りから一転Netflixにてシーズン3が放送されるも2度目の打ち切りとなってしまった海外ドラマ「サバイバー: 宿命の大統領(原題:Designated Survivor)」についてのあらすじやキャストなど徹底解説していこうと思います。
「サバイバー: 宿命の大統領」は、2016年よりアメリカ・ABCで放送され、Netflixでも配信されているキーファー・サザーランド主演の海外ドラマです。
原題の「Designated Survivor」とは「指定生存者」という意味で、解任が決まっていた住宅都市開発長官トム・カークマンがいきなり大統領になっちゃうお話。
キーファー・サザーランドと言えば海外ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」のジャック・バウアーのイメージがとても強いんですが、話が進むごとアクションだけじゃない演技の幅を存分に見せつけてくれる作品で非常におもしろい内容ですので、今回は「サバイバー: 宿命の大統領」のあらすじやキャスト、おすすめしたいポイントなど、その概要をご紹介していこうと思います。
※なるべくネタバレ回避しているので誰でもご覧になれると思いますが、あらすじや解説で少しだけ内容に触れている部分もあります。
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Netflixおすすめ「サバイバー: 宿命の大統領」のあらすじやキャストなど徹底解説
① あらすじ
アメリカで住宅都市開発長官を務める主人公トム・カークマンは、現職の大統領との折り合いが悪く、とある政策を巡る意見の衝突から解任が決まっていた。
さらに「重要な政策に関与させないため」として「指定生存者」に指名され、一般教書演説への出席を禁じられてしまう。
ところが、その一般教書演説の最中に連邦議会議事堂がテロリストにより爆破され、大統領・副大統領以下閣僚がほぼ全員死亡してしまったことから、唯一生き残ったトムは大統領職を継承しなければいけないことになってしまう。
② キャスト
トム・カークマン / キーファー・サザーランド
アレックス・カークマン(トムの妻) / ナターシャ・マケルホーン
アーロン・ショア(首席補佐官代理) / エイダン・カント
エミリー・ローズ(首席補佐官) / イタリア・リッチ
マイク・リッター(シークレット・サービス) / ラモニカ・ギャレット
レオ・カークマン(トムの息子) / タナー・ブキャナン
ペニー・カークマン(トムの娘) / マッケナ・グレイス
セス・ライト(スピーチライター) / カル・ペン
ハンナ・ウェルズ(FBIエージェント) / マギー・Q
リオ・ブーン(広報部長) / パウロ・コスタンゾ
ケンドラ・デインズ(大統領顧問) / ゾー・マクラーレン
ダミアン・レネット(MI6エージェント) / ベン・ローソン

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③ キーファー・サザーランドの演技に注目
冒頭にも書いたようにキーファー・サザーランドと言えば「24 -TWENTY FOUR-」ですよね。
頭の回転も早く行動的で、体を張ったアクションシーンも多数ありました。
しかし、今回の主人公トム・カークマンは、アクションシーンはありません。
表情や動き、言葉だけで真っ向勝負しています。
「24 -TWENTY FOUR-」以外の作品でキーファー・サザーランドを見たことがない方にとって、こんな不自然なことはありません。
しかし年齢の問題もあるせいなのか、話が進む度に「静」なる「動」ともとれる演技力で引き込まれていきます。
そこにはジャック・バウアーはいません。
あきらかにトム・カークマンなんです。
④ 24での共演者も多数出演
セス・ライトを演じるカル・ペンを始め、24での共演者も多数出演しているところが新鮮。
「24 -TWENTY FOUR-」でキーファー・サザーランドと直接関わる事のなかった俳優も「サバイバー: 宿命の大統領」では政府職員だったり政府関係者だったりの役柄で出演しています。
おもしろいのが、「24 -TWENTY FOUR-」でキーラー大統領を演じたジェフ・ピアソンが、「サバイバー: 宿命の大統領」では元大統領という役柄を演じている点。
しかし過去の作品で共演している俳優がいきなり登場してくると「おいおいまた来たよ」と思わず笑ってしまうのもいいですね。
新しい視聴者を獲得するための戦略なのかもしれません。
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⑤ 指定生存者をテーマに展開する設定
「指定生存者」という設定を取り込んだのは背景として素晴らしい設定だと思いました。
「指定生存者」とはドラマの中だけの話じゃなくて、実際にあるんです。
大統領に、もしものことがあったらどうするかという意味での危機管理は徹底されていて、大統領が何かしらの理由によって職務執行不能となったら、副大統領が。
副大統領が何かあったら、上院議長が。
と順序がつけられています。
そして、大統領職を継承できる人物がいなくなり、政府の活動が不可能になる事を避けるため、政府の継続性を保証することを目的として議会などの会場から離れた非公開の安全な場所に待機する人物がいます。
それが「指定生存者」、「サバイバー: 宿命の大統領」ではトム・カークマンが該当するわけです。
とは言っても、議会で何かしらの事象が発生して、「指定生存者」が大統領になった事例はもちろんありません。
しかし「サバイバー: 宿命の大統領」ではトム・カークマンが大統領になります。
しかも解任される予定だった人物がいきなり大統領になるわけですから、それはもう大変。
⑥ ドラマは常に2本のストーリーが軸になってる
シーズン1では、いきなり大統領になってしまいあたふたするトム・カークマンが描かれる一方で、テロの犯人を突き止めるという2本の話が平行して進みます。
シーズン2では、就任1周年を迎え、大統領として様々な問題を解決する一方で、引き続き捜査も行われます。
更新が決定したシーズン3では選挙運動がメインになるとされていますが、その裏で糸を引いている人たちの話も描かれるでしょう。
このバランスが絶妙で、1話毎のボリュームもかなりのものです。
1本の映画を見ているようなボリュームです。
「24 -TWENTY FOUR-」での経験を活かしているのか、登場人物が多めなのも特長と言えるでしょうね。
⑦ 演者の出入りが激しい
シーズン2では主要キャラクターが何人か降板します。
しかし一方でマイケル・J・フォックスが出演するなど、話題に事欠かない人選も素晴らしく、シーズン3でも期待がかかりますね。
⑧ 海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では、今のところ56のレビューがあり、批評家支持率は86%と割と高めな数字。
IGNでのシーズン1第1話の評価は10段階で8、Metacriticでは71%とこれも高め。
内容のせいもありますが、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」と比較されやすいようですね。
⑨ シーズン3放送も2度目の打ち切り
アメリカ・ABCではシーズン2終了後、打ち切りを決定しました。
しかし、Netflixが引き取ったことで、シーズン3の更新が決定したわけです。
4度目の変更となるショーランナーを務めるのは、「ER 緊急救命室」「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」などで脚本を担当してきたニール・ベイアー。
シーズン3では「政治的な現実、つまり選挙キャンペーンに直面することとなる」とされており、2019年より配信中。
シーズン1、2で主人公カークマンの護衛官マイク・リッター役で出演していたラモニカ・ギャレットが降板。
ラモニカ・ギャレットはすぐにDCドラマ系列での重要なキャラクターとして出演しています。
また選挙キャンペーンを行う上でカークマンが少しずつ政治家へ変わっていってしまう様が非常にリアルに伝わるシーズンでしたが、その後の期待も空しく2度目の打ち切りとなってしまいました。
⑩ 個人的な感想
「24 -TWENTY FOUR-」の出演者が少し多すぎるんじゃないかとも感じつつ、楽しくみられる作品です。
シーズン後半ではもはやキーファー・サザーランドはおじいちゃんにも見えます。
もちろんキーファー・サザーランドだけではなく、周りを囲むストーリーも非常に見応えがあるのでもっと続いてほしいですね。
まとめ
「サバイバー: 宿命の大統領」について色々まとめてみましたが、シーズン1はNetflixだけではなくスーパー!ドラマTVでも見られますので、是非見て頂きたいです。
ただ見るときはジャック・バウアーを期待しないでください。
大統領が出てきてもCTUは出てきません笑
これはトム・カークマンのドラマです。